鹿児島県たばこ耕作組合                 ふるさとの香り 心豊かに 国産たばこ
     たばこ耕作者研修


施肥は適正に! 
 月間重点作業  1.子床準備  2.肥料設計  3.春消毒の適切な実施 
  1. 子床準備 
①表土の消毒(熱気消毒)
  
〇表土の熱気消毒は、病虫害防除に効果的です。特にモザイク病対策に効果的です。
  
90℃で10分以上消毒しますが、表土の水分不足に注意する。

②表土の調整
  ※表土の調整は、植替14日前までに調整しましょう。

  【10a当りの必要量】
苗床面積  表土  加燐硝安 
 8.0㎡ 270~300ℓ  800~900g 

③苗床資器材の準備・消毒
  ○前年使用の資器材はよく水洗いし、日光消毒して下さい。
  ○ヤサイゾウムシを防除する場合は、苗床周辺に薬剤を散布し、土壌混和して下さい。
  ○マイマイ・ナメクジ対策として、苗床周辺の枯草、雑草は除去・焼却して下さい。
  ○子床は植付本数の1割増を基準に準備しましょう。

  2.   春消毒(畦内処理)の適切な実施 
   
 消 毒 剤  10a当使用量  適用病害名 
 クロルピクリンくん蒸剤  6ℓ  立枯病、疫病、黒根病、わい化病、センチュウ類
 ドジョウピクリンくん蒸剤  6ℓ  立枯病、センチュウ類、ハリガネムシ、ネキリムシ
 クロルピクリン錠剤  2,500~3,700錠
(畦の30cm間隔に1錠)
 立枯病、わい化病、センチュウ類
  D-D油剤  4~6ℓ  センチュウ類
 ※詳細は、たばこ用農薬の使用基準を確認して下さい。
  〇公害防止と消毒の効果を高めるため、消毒後直ちに注入口を塞ぎ、必ず被覆する。
  〇消毒後植付までの期間は1ヶ月以上とする。
  〇グレー葉(Ⅰ型)生出防止のため消毒剤の過用に注意する。
  〇クロルピクリン剤の注入位置は、畦中央に深く(畦頂上から20cm)、間隔は30cmとする。

①人家、畜舎、通学路、学校等の公共施設に隣接したほ地では、クロルピクリン剤の使用はしない。
②クロルピクリン剤類を使用する場合は、消毒後ただちにポリエチレン等で2週間以上被覆することが義務づけ
 られています。
③消毒後の空き缶等容器については、決められた方法で責任を持って処理して下さい。
クロルピクリン錠剤の使用残は、放置しておくと内包装が溶けてガス化し危険です。
 早目に耕作組合へ連絡して下さい。


  3. 施肥・畦立の適期実施
    ①肥料設計
  〇前年の作柄、地力及び前作物を考えて、正常作柄が出来るように肥料設計し、特に多肥、晩作にならないように注意
   しましょう。

②施肥・畦立時の注意事項
  〇作業は土壌水分が適正な状態で実施しましょう。
  〇土壌水分の適正な状態は、土壌水分60%程度が目安です。
   (土を手で握って広げ、できた塊を指で押した時2~3個に壊れる状態)
  ※土壌水分の多い時に畦立を行うと、ネリ畦となり植付後の生育に悪影響を及ぼします。
  〇施肥は基本、全量基肥とし、追肥は行わない
  〇基肥敷き込み・春消毒・及び畦立ては、本畑植付1ヶ月前までに完了し、マルチ内の水分と温度を確保する。

③肥料の位置
  〇中層からやや下層(深さ15~20cm)に施肥するには、予め8cmの深さに作条してから施肥し、ロータリープラウで
   畦作りする。
  〇畦の高さは30cm以上とし、湿害防止に努めましょう。

         ”健全な根づくりのため、30cm以上の大高畦を!”
   肥料の位置  


  4. 疫病対策  
      〇疫病、土砂付着防止のため、リビングマルチをは種しましょう。
  〇疫病発生の恐れのあるほ地は、ユニフォーム粒剤を畦立て時に10a当り6kg散布し、土壌混和して下さい。
   なお、ユニフォーム粒剤の使用回数は1回以内です。使用基準を順守して下さい。

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