《 生 態 》 |
・年2回、時に3回発生し、幼虫で越冬する。
・普通ビートルと呼ばれ、幼虫は貯蔵葉たばこ、貯蔵食糧などを加害する。
・最初は葉面に小孔をあけるが生育に伴い、深部にトンネル状に穿󠄀孔し、葉巻や両切りたばこでは
表面に小孔を穿つ。
・第1回の成虫は6~7月に出現し、たばこやたる膚などの狭い隙間に2~3粒ずつ産卵する。
・幼虫は老熟するとたばこの細紛や排泄物で固めた窩中で蛹化し、8~9月に第2回成虫が、時に
は10月に第3回成虫が出現する。
・葉たばこ貯蔵場、調理作業場および乾燥室周辺の葉くず、あるいは家畜の各種飼料で増殖する。
・貯蔵葉たばこ、製品たばこ、各種乾燥食料品、家畜の飼料(牧草、穀類)及び油粕肥料等を食害
する。 |
《 被害の様子 》 |
・貯蔵中の葉たばこに小孔をあけ、漸次葉たばこ層の深部に穿󠄀孔しながら食害する。
・重ねた葉たばこはトンネル状に穴があく。
・チャマダラメイガの食害部は糸でつづられた黒褐色の糞が残る。 |
《 防除対策 》 |
・乾燥室や貯蔵庫内の清掃
…壁や隙間に葉くずが残らないように清掃する。
・タバコ貯蔵場等の近くに家畜の飼料を置かない。
・貯蔵場や選別作業場など葉たばこ保存場所に防虫カーテンを設置する。
・家畜の各種飼料や植物は本害虫の発生源となるので、厚手のビニール等で密閉する。 |
《ビートル駆除(再乾燥)》 |
①下段はスノコの上に、上段はアングルの上に空バインダーを並べ、葉たばこの束のままほぐし、
葉柄部を下にして均一に立てかけ並べる。
②乾燥室の大戸の所に食害の多い葉たばこにしるしをしておき47度を12時間持続し、消火前に
取り出し、成虫・幼虫の死滅を確認して消火する。 |
《再乾燥温度表》 |
|
※点火後4~5時間で湿球温度が35度以上になるので変色防止のため5時間目(43度)から
排湿する。
※47度を12時間持続してビートルが死滅していないときは時間を延長する。 |